住まいの健康診断(インスペクション)
これまでの中古住宅取引において、住まいは、見た目の状態だけで、まだ十分に使えるのに取り壊されてしまうことが多々ありました。住まいも人間と同じ。年を取り、具合が悪くなったりもしますが、骨格が丈夫な建物などは築年数が長くても見た目以上に長持ちするものです。 私たちは健康診断や病院に行くことで体の状態を知ることができますが、住まいについても健康状態がわかっていると安心ですね。
「住まいの健康診断」とは、福岡県と宅建協会が共同で行っている中古住宅の流通活性化事業です。建築士(既存住宅状況調査技術者)がインスペクション(建物状況調査)を行い、売却予定の中古住宅の状態を明らかにします。明らかにした建物の劣化状況などを購入前に確認できるようにすることで、思わぬ不具合が発生することを防ぎ、売主・買主の両者が安心して取引することができます。
そもそもインスペクションって何?
インスペクションとは検査などの意味を持つ英単語であり、住宅に対しては建物の劣化状況、欠陥の有無などを調査する意味合いで使われます。
「住まいの健康診断」では法律に基づき国土交通省の定める講習を修了した建築士が、建物の基礎、外壁など建物の構造耐力上主要な部分及び雨水の浸入を防止する部分に生じているひび割れ、雨漏り等の劣化・不具合の状況を把握するための調査を行います。建物状況調査ともいいます。
※「建物状況調査」は、劣化事象等の原因を特定するものではなく、経年による通常の劣化等が一切無いことを保証するものではありません。
「住まいの健康診断(インスペクション)」対象物件
以下の条件を全て満たした中古一戸建て住宅(主たる建築物)及び分譲マンションを対象。
①敷地が福岡県内であること。 ②売却予定であること。
調査内容
インスペクション(建物状況調査)は、国土交通省の定める基準に従い、原則として目視・非破壊検査を行います。
【木造戸建て住宅の場合】
【分譲マンションの場合】
【調査機器(例) 】
(注)インスペクション(建物状況調査)で用いる調査機器は、建物状況調査実施者によって異なります。
【一戸建て住宅】
構造(※1)、雨漏り、設備配管等全31項目について、床下や小屋裏(※2)までチェックを行います。
※1 耐震性能に関する検査は除きます。耐震診断は木造戸建て住宅に限りオプションで検査を行うことが出来ます。
※2 点検口が無い小屋裏及び床下部分及び隠ぺいされた部分については検査を行うことができません。事前に点検口の有無の確認や家具の移動をお願いします。検査日当日は点検口を開放しておいてください。小屋裏、床下への進入調査、断熱材施工状況調査はオプションで検査を行うことができます。
住まいの健康診断(インスペクション)を実施するメリット
買主が、検討する物件の調査時点における状況を確認することで、以下のようなメリットがあります。
本事業に参加すると調査費用に対して補助※を受けることができます!
※「住まいの健康診断」事業によるインスペクション(建物状況調査)に係る費用(基本診断料金)について補助します(予算上限に達し次第、締め切り)
※申し込みの状況により一部補助が受けられない場合があります。
基本診断料金:66,000円(税込、戸建・分譲マンション)→12,000円~46,000円(税込)で調査を受けられます。 詳しくはこちら
住まいの健康診断(インスペクション)をご希望の方
住宅の売却時に住まいの健康診断(インスペクション)をご希望の方は、不動産事業者(仲介業者)を通してお申込みを行っていただく必要があります。
住まいの健康診断を積極的に応援している以下のリストの不動産業者にお問い合わせください。
【補助金等に関するサービス・お知らせ】
お問い合わせ
■事業に関すること
・(公社)福岡県宅地建物取引業協会
〒812-0054
福岡市東区馬出1丁目13番10号 福岡県不動産会館4F
TEL:092-631-1717 FAX:092-631-0445
月曜日~金曜日(祝休日を除く)9:00~17:00
■物件に関すること
各不動産事業者へお問い合わせください。
■調査に関すること
(一財)福岡県建築住宅センター 企画情報部
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福岡市中央区天神1丁目1番1号 アクロス福岡 東オフィス3階
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月曜日~金曜日(祝休日を除く)9:00~17:00
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